睡眠を誘発する物質とは
体内へ侵入した細菌やウイルスなどの外敵に感染すると、リンパ球やマクロファージと呼ばれる免疫担当の細胞が活発にはたらいて、それぞれインターフェロンとインターロイキンー(IL-1)という物質を生産します。
これらは、免疫機能を増大させるだけでなく、脳に作用してノンレム睡眠を誘発させます。
また、細菌が捕らえられ、分解されると、ムラミルペプチドができます。
ムラミルペプチドも脳に作用して、哺乳動物の脳内にも存在するIL-1やプロスタグランジンの放出を刺激し、その結果、ノンレム睡眠をおこさせます。
この作用部位は、脳内微小注射実験によると、まさに前脳基底部です。
・・・つまり、前脳の視束前野から中脳と間脳の境界に至る脳底部にあって、視交叉の上部にあたる視床下部から視床の下部域に広がっていますから、睡眠中枢のあるところです。
クルユーガーは、哺乳類の脳は体内の細菌や食物から供給されるムラミルペプチドを脳内に蓄え、これを睡眠促進に活用している、と主張しています。