下等動物の行動への効果
ヌクレオシドのようなありふれた物質が、なぜ睡眠にかかわっているか・・・
これについてはまだよくわかりません。
しかし、ウリジンがほんらい行動ないしは状態を修飾する活性をもっていて、未分化の段階での睡眠に古くからかかわっていた、ということを示唆するおもしろい証拠があります。
ウリジンをコイ科の魚であるフナやモツゴの飼育水槽に加えると、遊泳活動が抑制されます。
至適用量は100マイクロモルであり、用量-反応曲線はやはり釣鐘型になります。
大型の昆虫であるカブトムシにウリジンを注射すると、夜間の活動が変化します。
多量では活動が活発となるのに対し、少量では活動が抑えられてしまいます。
・・・このように、下等動物の行動がウリジンのような比較的特異性の低い睡眠物質によって修飾されることは、さまざまな物質を睡眠物質として取り込みながら高級 羽毛 布団での睡眠が進化してきた・・・
という仮説を裏づけるのではないか、と私は考えています。