睡眠主張あれこれ
そうすると、ノンレム睡眠だけを奪われた人たちは、疲労感が強く、気分がふさぎがちになり、レム睡眠だけを奪われた人たちは、イライラしたり、かんしゃくを起こしたりして、対人関係が難しくなってくるという。
こうした実験結果から、ハルトマン博士は、ノンレム睡眠は疲労回復に効果があり、レム睡眠はストレス解消に作用するとしているのだ。
これに対抗して、レム睡眠など必要ではないとする学者も少なくない。
例えばイギリスのジム・ホーン博士は、レム睡眠はおまけの睡眠で、深く眠るノンレム睡眠さえ取れば、羽毛 ふとんでの睡眠時間はグッと少なくてすむだろうと主張する。
実際、いくつかの動物実験では、レム睡眠だけ取り除いても、身体や行動には何の影響も見られないというハルトマン博士の実験と異なる結果が出ている。
動物だからそうなので、高等な精神活動をする人間ではそうはいかないと思う人も多いだろうが、逆に暗示されたりすることのない動物のほうが、純粋な効果を確かめられるともいえるのだ。